―――――――――――― 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer ――――――――――――

※ネタバレありの紹介です。



「第7話 覚醒」より
PCEngineFAN1994年2月号〜1994年9月号にかけて連載された、風の伝説ザナドゥの漫画。著者は近藤敏信。
サブタイトルは"ザ・リバース・オブ・ドラゴンスレイヤー"。ドラゴンスレイヤーの復活、再生という意味をもつサブタイトルは、ストーリーの中心となるドラゴンスレイヤーの印象を強めるためにつけられた。
単行本化はされておらず、今となっては幻の漫画となっている。

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プロローグ
邪竜ダルダンディス
そして勇者アイネアス

その手にした宝珠の力で、破壊の限りを尽くす邪竜ダルダンディス。そして、聖剣を携え、一陣の風とともに現れた勇者アイネアス。勇者はモンスターをなぎ倒し邪竜に戦いを挑む。彼らの死闘は幾日も続いたという。山は砕かれ、天は邪竜の息により焼きただれた。やがてアラバト山が地を削られ、巨大な杖のようになったとき、勇者の聖剣は邪竜の眉間を貫いた。その後、聖剣は邪竜を封印するかの如く地に根を下ろし、宝珠は悪しき呪縛を解かれ聖なる光を放つようになったのである。

日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年2月号,52.
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――――――――― 登場キャラクター ―――――――――

アリオス アリオス

若干15歳にしてイシュタリア王軍へ入隊し、王軍で百騎長を務める剣士。実の名はアネモス。千年前邪竜ダルダンディスを打ち破った勇者アイネアスの血を引く若者である。

ソフィア ソフィア

聖剣ドラゴンスレイヤーが安置されていた神殿でエナスに拾われて、エナスの孫として育てられた。精神魔法を使うなど、不思議な力を持つ。

メディア メディア

ワークスの娘で、ソフィアの姉的存在。父であるワークスに似て正義感が強く、男勝りな性格。魔将軍ローゼ相手に格闘戦を繰り広げるなど、戦いも手馴れている。

ダイモス ダイモス

イシュタリア1の剣士。百騎長であるアリオスの右腕的存在。剣の腕の割には、一見気の弱い雰囲気すらある青年。

エナス エナス

若い頃より、アイネアスの伝説を求め放浪していた賢者。ソフィアを孫として育てた。

ワークス

メディアの父親であり、ソフィアの師匠である人物。正義感、責任感ともに強い、コミックオリジナルキャラクター。

ジード ジード

ドラゴンスレイヤーを巡り、アリオスと何らかの関係がある謎の男。アリオスに襲いかかったり、かと思えば、アリオスの窮地を救ったりと、不可解な行動をとる。

アリオスの父親 アリオスの父親

アリオスの父親。ワークスにある事実を告げる。

邪竜ダルダンディス 邪竜ダルダンディス

千年前、勇者アイネアスに倒された邪竜。クレーネの力を得て、現代に復活する。





――――――――― ストーリー ―――――――――

第1話 出会い

いま復活する、ドラゴンスレイヤー伝説!!


辺境の地に神殿をかまえたエナスに招かれた友人ワークスは、その神殿の奥で聖剣ドラゴンスレイヤーを見せられる。元々この神殿に祭られていた聖剣を、エナスが発見した理由を聞いたワークス。
「伝説は真であった。わかるか?この意味が・・・」
エナスの問いにワークスは答える。
「予言もまた真・・・邪竜ダルダンディスは復活する」
力を貸して欲しいというエナスの言葉に、ワークスは快く承諾する。

その時、召使が駆け込んでくる。聖剣の間に子供がいるというのだ。駆けつけたエナスとワークスは聖剣の結界内で、聖剣にかかっていたエンブレムを手にしている一人の子供を発見する。
エナスは子供を抱き上げる。
「名前はなんというのかな?」
「ソ・フィア・・・・・ソフィアっていうの・・」

それがエナスとソフィアの出会いだった。

十年後。
ソフィアは、ワークスの娘のメディアと共に、予言の勇者を探す旅をしていた。
街に入るものの、宿は王都のモンスター討伐隊で満室状態で、困る二人。それを見ていた一人の少年が、二人に自分の部屋を譲ると言って去っていく。マスターの話では、彼こそモンスター討伐隊を率いる百騎長アリオスだという。

翌朝、アリオスに出会ったソフィアは礼を言い、お互い名乗りあう。
そんなアリオスにいきなり一人の男が剣を振りかぶり、襲いかかってくる。慌てて剣を抜くアリオスだが、剣を弾き飛ばされてしまう。
「安心しろ。試しただけだ・・・女にうつつを抜かしている間に少しは鍛えるんだなアリオス・・・」
男はそう言い残して去っていった。自分の名を知る"謎の男"を訝しげに見送るアリオス。

その頃、エナスの元にワークスからの書簡が届く。アイネアスの血を引く者を見つけたという知らせだった。「今は王都軍の百騎長だそうだ・・・そうあの百騎長アリオスだ!!」


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年2月号,52-60 77-84.




■第2話 復活

キャンプをしているソフィアとメディアに、ワークスがやっと合流する。アイネアスの血を引く予言の勇者を見つけたのだと、ワークスは勝ち誇る。ワークスから、予言の勇者が百騎長のアリオスだと聞いて、ソフィアとメディアは絶句する。

その頃、アリオスはダイモスと共にカコースと決着をつけるべく、敵の陣地に攻め込んでいた。
だが、アリオスに攻め込まれてもカコースは動じない。
「あわてるな我々が勝つ」
カコースは部下に一喝する。
「感じるぞ!感じるのだ闇の力を!!あのお方が復活する!!ダルダンディス様が!!」
その時、カコースの声に呼応するように、王都に何かが落ちる。
クレーネ・ジュエルの様子を見に行った兵たちは、そこで一人の男を見つける。
魔法使いは男に向かって呪文を唱えるが、何故か魔法は使えない。驚愕する人間達を男は嘲笑する。
「クレーネの光は変わった!我ら魔の者のために闇の輝きを放つのだ!!」
男はその場にいた人間達を難なく殺す。その男こそ、邪竜ダルダンディスだった。
「千年まったのだ・・・この時を・・・再びオレが世界の王となるのだ!!」

ダルダンディスの復活を察した"謎の男"は、遠くから王都の様子を見守っていた。
「待っていたぜダルダンディスせいぜい束の間の栄華に酔っているがいいさ・・・」

同じくダルダンディスが復活したことを察したソフィア、メディア、ワークスは、アリオスがいる戦場に向かっていた。

クレーネの光が変わり、魔法が使えなくなり、魔物が強力になったことで、アリオスの軍勢は劣勢になっていた。全軍撤退を命じるものの、ダイモスは負傷し、アリオスも窮地に立たされる。
絶体絶命のアリオスを助けたのは、"謎の男"だった。
「邪竜(ダルダンディス)を倒すのはやはりお前ではなく・・・どうやらオレのようだな・・・」
"謎の男"はそう言って、その場を去った。そのまま力尽き倒れたアリオス。

雨の降りしきる中、やっとたどり着いたソフィアたちはアリオスを発見するのだった。


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年3月号,41-48 81-88.




■第3話 決断

甦るアリオスの幼少期!そこには謎の男の姿が!?


ソフィアたちに助けられたものの、意識不明状態のアリオスは、自分を助けた"謎の男"に出会った過去の夢を見ていた。

幼い頃、父親と旅をしていたアリオス。森の中で遊んでいたところをドラゴンに襲われたアリオスは、謎の男に助けられた。ドラゴンを難なく倒した男に、アリオスは剣術を教えてくれるようにせがむ。
「少しだけだぞ・・・」男はアリオスの頼みを聞き入れ、剣の稽古をつけてやるのだった。

そこへアリオスの父親が現れる。アリオスの父親は、アリオスと一緒にいる男を見て驚く。「今すぐ去れ!二度と現れるな!!」と言うアリオスの父親に、男―ジードは「いずれ・・・また出会う事になるさ・・・・・・ドラゴンスレイヤーの導きでな・・・」と言い残し、去っていった。事情がわからないアリオスは父親に聞くが、父親は忘れろと言うのだった。

意識を回復したアリオスは、先ほど自分を助けてくれた人物こそ、昔出会ったジードであると思い出す。そこへソフィアに連れられて、ダイモスが現れる。アリオスと同じく助けられたのだ。そして、ワークスとメディアも現れ、アリオスとダイモスに事情を話す。だが、アリオスこそ予言の勇者というワークスの話をアリオスは信じない。ソフィアは王都の惨状を話し、アリオスに信じて欲しいと訴える。それでも、自分は邪竜どころかカコースにも勝てなかったとあくまで信じないアリオスに、ソフィアは言う。
「大丈夫!ドラゴンスレイヤーがあるもの!!」
ソフィアの言葉を聞いて、アリオスは昔ジードが言い残した言葉「また出会う事になるさ・・・・・・ドラゴンスレイヤーの導きでな・・・」を思い出すのだった。


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年4月号,45-52 93-100.




■第4話 旅路

千年の時間(とき)を経てダルダンディス復活!!


復活を果たし、世界に君臨した邪竜ダルダンディス。
同じ頃、ジードはトゥーンと戦い、彼女を倒していた。
トゥーンの念が消えたことを察知したダルダンディスとカコース。
「カコース!奴を始末しろ!!ローゼ!あの剣(ドラゴンスレイヤー)を見つけ出せ!!どこかの神殿に封印されているハズだ!!」
ダルダンディスは、カコースにトューンを倒した者(ジード)を始末するように、ローゼにドラゴンスレイヤーを見つけ出すよう命じるのだった。

その頃、アリオスたちはエナスのもとへ向かっていた。
突然襲ってきた魔物の魔法をはじいたメディアの技に驚くアリオスとダイモス。
「もう人間は魔法を使えないんだ・・・」と言うアリオスの言葉をメディアは否定する。
「風や・・・大地・・・人や・・・魔物・・・世界は生命(ちから)で溢れているわ・・・そして人は・・・クレーネの力によってそれらを魔源(マナ)にし魔法が使えるようになった・・・」
「だけどクレーネが変わり魔源(マナ)とは接触できないはず・・・」
「1つだけ接触できるマナがあるわ!!自分自身の中にある生命力(マナ)がね!!」


メディアの技を見て戦いは剣だけじゃないと落ち込むダイモスを、「剣じゃあなたにかなう人なんていないわ」と励ますメディア。ダイモスはメディアに惚れてしまったのだが、メディア本人がダイモスの気持ちにまったく気づいてない様子にさらに落ち込んでしまう。ソフィアとアリオスはそんな二人を微笑ましく見守るのだった。
アリオスはソフィアとメディアに昔ジードと会ったことや自分の父親について話すが、アリオスの父親の名前を聞いてワークスは顔色を変える。突然別行動をとることにして、そのままどこかへ行ってしまうのだった。

やっとエナスのいる神殿にたどりついたアリオスたち。そんなアリオスたちを遠くからジードが見つめていた。
エナスと出会い、アリオスたちは聖剣の間へ案内される。聖剣の間に入ったとたん、メディアは何者かの気配を感じる。同時にアリオスたちの足元に一輪のバラが飛んでくる。そして聖剣を狙う黒い影―ローゼが姿を現すのだった。


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年5月号,45-52 61-68.




■第5話 死線 

アリオスは聖剣ドラゴンスレイヤーを求め、エナスが待っている神殿へ向かう。そこは、ソフィアの生まれ育った地でもある。しかし、神殿にはすでに邪竜の手先、魔将軍キャラン・ローゼ※2が待ち受けていた。

同じ頃、神殿に向かうジードは、魔将軍カコースの襲撃を受ける。カコースに顔を傷つけられるジード。だが「今の一撃で殺せなかったからにはな・・・貴様の負けだ!!」と言い、カコースと対峙するのだった。

神殿を破壊するローゼを倒すべく、聖剣を取りに向かうアリオス。それを阻もうとするローゼだが、メディアに手こずる。ローゼは隙をついて、ソフィアを人質にとる。ソフィアを助けようとしたエナスだったが、気づいたローゼの光線に貫かれてしまう。それを見たソフィアは絶叫する。同時に、ローゼはソフィアから発せられた精神魔法によって消滅するのだった。

瀕死のエナスは、ソフィアに渡して欲しいと、アリオスにエンブレムを託す。
「やはり・・・ソフィアは・・・」
そう言い残し、エナスは亡くなった。
メディアは、ソフィアの使った魔法が精神系の魔法であることに気づき、そのことを口にする。アリオスはエナスの残した言葉と共に、ソフィアの力を不思議に思うのだった。

そこへカコースを倒したジードが現れる。結界をものともせず、聖剣に近づいたジードは、聖剣を難なく引き抜くのだった。
「この剣で・・・オレが世界の王となる!!」


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年6月号,53-68.



■第6話 兄弟

聖剣の後継者が二人?驚く一同にジードは叫ぶ。
「オレがこの剣で世界に君臨する!!ジード・アイネアデスがな!!」
そんなジードを指差し、メディアは言い返す。
「己の欲望ために聖剣があるとでも!?邪竜と大差ないわ!!」
しかし、アリオスはジードはそんな人じゃないと否定する。そんなアリオスにメディアは平手打ちをして胸倉をつかんで叫ぶ。
「しっかりしなよ!アリオス!世界がかかってんだよ!!予言の勇者はアイツじゃない・・・アリオス!アンタだ!!ソフィアと約束したろ!!」
アリオスはその言葉にはっとする。そんな彼にジードは剣を抜けと言う。
「勝った方が聖剣の後継者となる・・・・それなら文句あるまい!!」
「逆らえぬ運命なら・・・やるさ!!」

アリオスは剣をとり、ジードと対峙するのだった。

その頃、ワークスはアリオスの父親から、ジードのことを聞かされていた。
アリオスの父親は、ワークスにジードのことを話し始める。
「ジードは長老達から疎まれていてな・・・アイツの人格には聖剣は応えてくれんと思ったらしい・・・アリオスが生まれてしばらくした時・・・アリオスを殺そうとした罪で一族から追放された・・・」
だが、再び現れたジードが幼いアリオスを助けたことが長老に知れ、アリオスの父親は長老達からジードを殺すよう命じられ、返り討ちにあい、傷を負ってしまったと言う。

ワークスはジードの強さを知り、思わず疑問を口に出す。
「オレは正しかったのか?ジードではなくアリオスの方を導いた」
それを聞いたアリオスの父親は否定する。
「力ではない!力で勝つのなら千年前・・・アイネアスは負けていた!!長老達の言う予言の勇者はアリオスだ・・・お前は正しい未来を選んだと思うよ・・・」

ジードとアリオスの戦いにも決着がつく。戦いを制したのはジードだった。
「踏み込みが甘いからこーなる・・・」
と、アリオスに言うジード。アリオスはジードの強さを実感する。

「やっぱ強いや・・・兄さんは」

駆け寄るダイモスとメディアをよそに去っていくジード。ジードは去り際メディアに告げる。
「こういうコトだ・・・文句はなかろう・・・安心しろ・・・邪竜は倒す!!」
その時、ジードの服が切れてはだける。ジードはそれを見て、「アリオスもなかなかやる・・・」と、心の内でアリオスの実力を認めるのだった。

魔法を使った疲労から回復したソフィアは、エナスの墓前にいた。そこにやって来たメディアから、ジードとの顛末を聞くソフィア。アリオスは、エナスから預かったエンブレムをソフィアに渡す。それを渡されたソフィアの脳裏に、遠い記憶が甦る。ソフィアは震えながら「ジードは・・・勝てないわ!!」と、アリオスとメディアに告げるのだった。


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年7月号,45-52 69-76.




■第7話 覚醒

聖剣を手に邪竜に挑むジード!!しかし、今彼の運命(さだめ)が!?


聖剣ドラゴンスレイヤーを手にしたジードは、王都でダルダンディスと対峙していた。


同じ頃。記憶が戻ったソフィアは、アリオスたちにジードは勝てないと告げていた。
「ジードでは邪竜に勝てないのよ・・・アリオスでないと・・・」
兄さんの方が強いと言うアリオスに、ソフィアはさらに謎めいた言葉を言う。
「聖剣が・・・聖剣の魂がアリオスを選んでしまったから」
驚くアリオスとメディアに、ソフィアはエナスの形見となったエンブレムを見せて、説明する。

「このエンブレムは1000年前・・・アイネアスからもらったモノなの・・・」
ソフィアは、自分は女神イシュタルによって、この世に生を受けた神の使いであること。自分の前世は、1000年前のアイネアスと邪竜との戦いの時だったことを話す。
「急いでアリオス!今の聖剣は真の姿じゃないの!!魂のないただの抜け殻なのよ!!」
ソフィアの言葉に、アリオスたちはソフィアの力で王都に向かうことになる。

その頃、ダルダンディスはジードを倒し、クレーネ・ジュエルの力を得て、竜の姿に変わると王都を破壊し始めていた。

たどり着いた一行は、瀕死のジードを見つける。悲しむアリオスにジードは真実を語る。「オヤジはよけられるハズの剣をよけなかった・・・オレを助ける為にな・・・」

「ジード夢を追え!!オレ以外にお前は倒せん!!もう・・・お前を止めるコトはできんのだ!!アリオスの未来はお前が守ってやれ・・・」夢を追うようにと、父親はジードを殺さずに逃がしたのだ。

「オヤジはオレに未来をくれたんだ・・・オレはその未来(とき)を駆け抜けた・・・悔いはない・・・約束も果たせたしな・・・満足だ・・・」
ジードはアリオスに聖剣を渡す。
「オレの夢は終わった・・・今度はお前の番だ!!この剣で・・・みんなの未来を切り開いてく・・・れ・・・・・・。お前ならやれ・・・る・・・さ・・・・・・」

ジードを看取ったアリオスは、どうすれば聖剣を完全に出来るのかソフィアに尋ねる。聖剣は核(コア)である自分の生命を必要としているのだと、ソフィアは静かに答えた。それを聞いて、絶句する三人。

「なんだよソレは!?あんまりじゃないか!!あたしが代わるよ!!あたしの命を・・・・・・」
メディアは自分が代わりになると言うが、ソフィアの決意は変わらない。
「さようなら・・・みんなに会えて本当によかった。ダイモスさんメディアをよろしくね・・・」
別れの言葉と共に、ソフィアは自分の姿を神の使い―翼をもった天使の姿へと変えていく。

「アリオス・・・あなたは神の末裔・・・女神を愛したが故に天界を追われた・・・風の神のね・・・忘れないで・・・女神が・・・そして総ての風があなたと共にあることを!!」

聖剣に生命を吸われて消える寸前、ソフィアは涙を流しながらアリオスを見つめる。
「アリオス・・・あたし・・・」最後の思いを告白する前にソフィアは消滅し、ソフィアの心を宿した聖剣ドラゴンスレイヤーは復活を果たした。


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年8月号,39-46 63-70.




■最終話 伝説

聖剣(ソフィア)と共にいま最後の戦いが!!


ソフィアの犠牲により覚醒した聖剣ドラゴンスレイヤーを手に、ダルダンディスに挑むアリオス。だが、ダルダンディスの力は強大で、アリオスは苦戦する。

ダルダンディスは嘲笑する。
「クレーネは千年の間・・・生命力(マナ)を貯え続けた!!人が魔法を使うたびに少しずつな。そして・・・今!その力はオレの物だ!!クレーネ・ジュエルある限りオレは負けん!!」

それを聞いたアリオスはクレーネ・ジュエルを破壊しようと向かうが、ダルダンディスに阻まれる。アリオスは戦いを見守るダイモスとメディアに、クレーネ・ジュエルを破壊するように言う。

「そんなコトしたら人は永遠に魔法を使えなくなるんだよ!!」メディアは絶句する。「邪竜を倒せばクレーネはまた澄んだ光を・・・大丈夫!!アイネアスはクレーネを持った邪竜に勝ったんだ!!」

アリオスはダイモスに叫ぶ。
「ダイモス!!お前が未来に欲しいものは何だ!!魔法なのか!?答えろ!!ダイモス!!」
「オレがオレが欲しいものは・・・メディア・・・君との未来なんだ!!」

メディアにそう告白して、クレーネ・ジュエルのところへ走り出すダイモス。
「ダイモス・・・」
メディアはダイモスの告白に笑顔を見せるのだった。

ダイモスによってクレーネ・ジュエルが破壊され、力を失うダルダンディス。
「おわりだ!!ダルダンディス!!」
アリオスはダルダンディスの眉間に聖剣を突き刺す。
辺りが光に包まれる中、勝敗は決し、ダルダンディスは再び倒されたのだった。
「勝ったよ・・・兄さん・・・」

戦いの後、光が降り注ぐ大地に突き刺さったドラゴンスレイヤーと、それを見つめるアリオス、ダイモス、メディアの姿があった。
「ソフィア今度は君が・・・世界を照らしてくれ・・・」


日本ファルコム株式会社・近藤敏信 (1994). 風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer PCEngineFAN,1994年9月号,45-52 61-68.




※ このページのみ、"ソフィア様"は"ソフィア"と呼び捨てにさせていただいてます(^^;)。

※2 ゲーム中のギャランローゼかと思われますが、コミックではキャラン・ローゼとなっています。


参考資料

PCEngineFAN1994年2月号〜PCEngineFAN1994年9月号








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